断罪ざまぁも冴えない王子もお断り!~せっかく公爵令嬢に生まれ変わったので、自分好みのイケメン見つけて幸せ目指すことにしました~
「ユイナもその犬に会ってみたいです」
「とっても可愛いのよ? きっとあなたも好きになるわ」
ビスキュイの件って、本来ならヒロインイベントだったもんね。
山田に呼ばれたとき、ごり押ししてゆいなも一緒に連れてっちゃおうっと。
そのあとも取りとめのないおしゃべりが続いた。
会話するのはもっぱらゆいなとわたし。その間、山田はずっと黙って聞いていた。
そうこうしているうちに、教室に校内放送鳩が飛んできて。
またリュシアン様かな。今日は何のお呼び出し?
『ぴんっぽんっぱんっぽんっ。シュン・ヤーマダさんに連絡シマスっ。至急、生徒会室にお戻りくだサイっ。繰り返しマス、至急、生徒会室に……』
同じ言葉をさえずりながら、鳩は山田の周りをグルグル飛び回った。戻ってこない山田にしびれを切らして、ダンジュウロウあたりが呼び出しで使ったのかも。
「時間だな」
静かに言って山田はすっと立ち上がった。
「とっても可愛いのよ? きっとあなたも好きになるわ」
ビスキュイの件って、本来ならヒロインイベントだったもんね。
山田に呼ばれたとき、ごり押ししてゆいなも一緒に連れてっちゃおうっと。
そのあとも取りとめのないおしゃべりが続いた。
会話するのはもっぱらゆいなとわたし。その間、山田はずっと黙って聞いていた。
そうこうしているうちに、教室に校内放送鳩が飛んできて。
またリュシアン様かな。今日は何のお呼び出し?
『ぴんっぽんっぱんっぽんっ。シュン・ヤーマダさんに連絡シマスっ。至急、生徒会室にお戻りくだサイっ。繰り返しマス、至急、生徒会室に……』
同じ言葉をさえずりながら、鳩は山田の周りをグルグル飛び回った。戻ってこない山田にしびれを切らして、ダンジュウロウあたりが呼び出しで使ったのかも。
「時間だな」
静かに言って山田はすっと立ち上がった。