断罪ざまぁも冴えない王子もお断り!~せっかく公爵令嬢に生まれ変わったので、自分好みのイケメン見つけて幸せ目指すことにしました~
第59話 人質コンプレックス2
先についてたロレンツォが、リュシアン様に回復魔法をかけてもらってる。
「ロレンツォが済んだらハナコも頼みます」
「今日は大忙しですな。おおっと、怪我の有無をスキャンしておりますゆえ、まだ動いてはなりませんぞ?」
手をかざすリュシアン様に、ロレンツォは大きく舌打ちを返した。
ちょっと、その方は我が国の前国王よ? バカにするようなマネ、やめてくんない?
しばらくそんな様子を黙って見守ってたんだけど。
「どうした、ハナコ?」
「いえ、魔法学の授業をさぼってしまったものですから、あとで先生に怒られるか心配で」
「それならわたしからひと言伝えておこう。今日は不測の事態が起きたからな」
「ありがとうございます、シュン様」
山田から言ってもらえれば、おとがめはなしになりそう!
うれしくて素直にお礼を言ったら、見上げた山田の顔が思ったより近くって。
ん? なんでいまだに山田の腕の中にいんの、わたし?
「す、すまない、ハナコっ。流れでついそのままでいてしまったっ」
あわてて手を離した山田。いや、何もそんな遠くまで行かなくっても。
「今日は不測の事態でしたから。助けていただいた身で文句など申し上げませんわ」
「そうか、ならば良かった」
「ロレンツォが済んだらハナコも頼みます」
「今日は大忙しですな。おおっと、怪我の有無をスキャンしておりますゆえ、まだ動いてはなりませんぞ?」
手をかざすリュシアン様に、ロレンツォは大きく舌打ちを返した。
ちょっと、その方は我が国の前国王よ? バカにするようなマネ、やめてくんない?
しばらくそんな様子を黙って見守ってたんだけど。
「どうした、ハナコ?」
「いえ、魔法学の授業をさぼってしまったものですから、あとで先生に怒られるか心配で」
「それならわたしからひと言伝えておこう。今日は不測の事態が起きたからな」
「ありがとうございます、シュン様」
山田から言ってもらえれば、おとがめはなしになりそう!
うれしくて素直にお礼を言ったら、見上げた山田の顔が思ったより近くって。
ん? なんでいまだに山田の腕の中にいんの、わたし?
「す、すまない、ハナコっ。流れでついそのままでいてしまったっ」
あわてて手を離した山田。いや、何もそんな遠くまで行かなくっても。
「今日は不測の事態でしたから。助けていただいた身で文句など申し上げませんわ」
「そうか、ならば良かった」