断罪ざまぁも冴えない王子もお断り!~せっかく公爵令嬢に生まれ変わったので、自分好みのイケメン見つけて幸せ目指すことにしました~
第9話 わたくしは病弱な令嬢
結果報告をすると、予想通り未希に大爆笑された。
王都で人気の並ばないと買えないスイーツを手土産にしていなかったら、未希と言えどしばき倒しているところだ。
「山田、また来週も来るって言っててさ。お願い、次こそは一緒に付き合って!」
「しょうがないわね。っていうか、あんた本気で具合悪くない?」
見舞いの口実で訪れた未希が、おでこに手を当ててくる。
あ、なんだかヒンヤリして気持ちいい。
「やっぱり。熱あるじゃない」
「え、そう? やけにふわふわすると思ったら。この前徹夜したせいかも」
「ところであんた、それでまっすぐ座ってるつもり?」
部屋の景色が斜めになって見える。
これって斜めになってるのはわたしの方ってことか。
「え? 未希、もう帰るの?」
「当り前よ。今締め切り前なの。風邪でもうつされちゃたまんないわ」
親友の体より、薄い本の方が大事なのねっ。
そう、未希は雑食系のおたくだ。
前世でもマンガ、アニメ、乙女ゲームからBLの薄い本作成に至るまで、ありとあらゆるものを網羅していた。
(この世界でも布教しているとは……)
どこにでも腐女子というものは存在するらしい。
王都で人気の並ばないと買えないスイーツを手土産にしていなかったら、未希と言えどしばき倒しているところだ。
「山田、また来週も来るって言っててさ。お願い、次こそは一緒に付き合って!」
「しょうがないわね。っていうか、あんた本気で具合悪くない?」
見舞いの口実で訪れた未希が、おでこに手を当ててくる。
あ、なんだかヒンヤリして気持ちいい。
「やっぱり。熱あるじゃない」
「え、そう? やけにふわふわすると思ったら。この前徹夜したせいかも」
「ところであんた、それでまっすぐ座ってるつもり?」
部屋の景色が斜めになって見える。
これって斜めになってるのはわたしの方ってことか。
「え? 未希、もう帰るの?」
「当り前よ。今締め切り前なの。風邪でもうつされちゃたまんないわ」
親友の体より、薄い本の方が大事なのねっ。
そう、未希は雑食系のおたくだ。
前世でもマンガ、アニメ、乙女ゲームからBLの薄い本作成に至るまで、ありとあらゆるものを網羅していた。
(この世界でも布教しているとは……)
どこにでも腐女子というものは存在するらしい。