断罪ざまぁも冴えない王子もお断り!~せっかく公爵令嬢に生まれ変わったので、自分好みのイケメン見つけて幸せ目指すことにしました~
第75話 桜散る散る卒業イベント3
「もう、シュン様ったら」
山田の腕から抜け出すと、そこは学園の時計塔にある小さな展望台だった。
窓もなくて吹きさらしだけど、学園が見渡せてとってもいい眺め。
「まぁ、シュン様、ご覧になって! 桜並木がとってもきれい……!」
一緒に記念撮影したり、思い出に浸るようにゆっくり歩いたり。
あっちでは下級生が卒業生に花束を渡してる。
桜が舞い散る中、みんなそれぞれの卒業を迎えてるんだ。
そんな一角で、女生徒に囲まれてる誰かが見えて。
(やだ、マサトってば、卒業生からいっぱいお菓子もらってる……)
マサトのヤツ、案外人気あるじゃない。
一緒に卒業するつもりが、置いてく羽目になっちゃったんだもんね。片思いしてた令嬢なんかは、さぞかしガックリしちゃったろうな。
あ、マサトがこっちに向かって手を振ってる。
口元が、おーい、ハナコって言ってるみたい。
「シュン様、あちらでマサトが……」
山田の腕から抜け出すと、そこは学園の時計塔にある小さな展望台だった。
窓もなくて吹きさらしだけど、学園が見渡せてとってもいい眺め。
「まぁ、シュン様、ご覧になって! 桜並木がとってもきれい……!」
一緒に記念撮影したり、思い出に浸るようにゆっくり歩いたり。
あっちでは下級生が卒業生に花束を渡してる。
桜が舞い散る中、みんなそれぞれの卒業を迎えてるんだ。
そんな一角で、女生徒に囲まれてる誰かが見えて。
(やだ、マサトってば、卒業生からいっぱいお菓子もらってる……)
マサトのヤツ、案外人気あるじゃない。
一緒に卒業するつもりが、置いてく羽目になっちゃったんだもんね。片思いしてた令嬢なんかは、さぞかしガックリしちゃったろうな。
あ、マサトがこっちに向かって手を振ってる。
口元が、おーい、ハナコって言ってるみたい。
「シュン様、あちらでマサトが……」