断罪ざまぁも冴えない王子もお断り!~せっかく公爵令嬢に生まれ変わったので、自分好みのイケメン見つけて幸せ目指すことにしました~
番外編
番外編 わたくしはハナコ・モッリ
「……こさん……華子さん……俺のせいでごめんなさい……お願い死なないで……」
遠くで誰かがわたくしを呼んでいる。
聞き覚えのある、とっても耳に心地よい声。
夢うつつにまぶたを開く。
まぶしい照明。わたくしの手を握り、ベッドの脇に座る男性がひとりいて。
「シュン様……?」
「ああ、華子さん! よかった、目が覚めたんだね……!」
そこにいたのは、ぐるぐる眼鏡をかけたシュン王子。
ずびずびと鼻をすすりながら、眼鏡のふちからボタボタ涙をあふれさせている。
「どうして泣いていらっしゃるの? ハナコはちゃんとここにおりますわ」
だるい腕を持ち上げて、濡れた頬に手を添える。
わたくしの手をぎゅっと握り締めて、シュン様は自分の頬に押しつけた。
「華子さん、本当によかった、華子さん……」
遠くで誰かがわたくしを呼んでいる。
聞き覚えのある、とっても耳に心地よい声。
夢うつつにまぶたを開く。
まぶしい照明。わたくしの手を握り、ベッドの脇に座る男性がひとりいて。
「シュン様……?」
「ああ、華子さん! よかった、目が覚めたんだね……!」
そこにいたのは、ぐるぐる眼鏡をかけたシュン王子。
ずびずびと鼻をすすりながら、眼鏡のふちからボタボタ涙をあふれさせている。
「どうして泣いていらっしゃるの? ハナコはちゃんとここにおりますわ」
だるい腕を持ち上げて、濡れた頬に手を添える。
わたくしの手をぎゅっと握り締めて、シュン様は自分の頬に押しつけた。
「華子さん、本当によかった、華子さん……」