断罪ざまぁも冴えない王子もお断り!~せっかく公爵令嬢に生まれ変わったので、自分好みのイケメン見つけて幸せ目指すことにしました~
その後も食事を詰め込む日々が続いた。
次に山田が来る日までに、なんとか肥えきっていたい。
できれば短期決戦で勝負を決めたかった。肥満も定着すると痩せるのがさらにたいへんになるから。
「はい、コレ差し入れ」
「うん、いつもアリガトウ」
バスケットの中身を確認してから、遠い目でわたしはそっ閉じをした。
中身はチョコレートやらドーナツやらのスイーツ詰め合わせ。ハイカロリー爆弾バスケットだ。
実はあまりにも急激に太ったため、公爵家でダイエットメニューが支給されることになってしまった。
なのでこっそり未希の配給を受けて、枕元に隠して夜な夜なムサボり食べている。
「モウナニモクチニシタクナイ……」
「何言ってんの、明日王子が来るんでしょ? ここまで子デブに育ったんだから、大丈夫、あともう一息だよ」
「未希ちゃん、それは励ましの言葉カナ?」
モウロウとした意識の中、わたしはラストスパート、朝までかけてバスケットを空にし尽くした。
「ウフフぅ、シュン様、ごきげんよう。今日も来てくださってうれしいですわぁ」
「は、ハナコ、その姿は一体……」
虚ろな瞳で迎い入れると、さすがの山田も衝撃を受けた様子だった。
シメシメ。これはいい感触だ。
このまま一万メートルはドン引いてくれ。
次に山田が来る日までに、なんとか肥えきっていたい。
できれば短期決戦で勝負を決めたかった。肥満も定着すると痩せるのがさらにたいへんになるから。
「はい、コレ差し入れ」
「うん、いつもアリガトウ」
バスケットの中身を確認してから、遠い目でわたしはそっ閉じをした。
中身はチョコレートやらドーナツやらのスイーツ詰め合わせ。ハイカロリー爆弾バスケットだ。
実はあまりにも急激に太ったため、公爵家でダイエットメニューが支給されることになってしまった。
なのでこっそり未希の配給を受けて、枕元に隠して夜な夜なムサボり食べている。
「モウナニモクチニシタクナイ……」
「何言ってんの、明日王子が来るんでしょ? ここまで子デブに育ったんだから、大丈夫、あともう一息だよ」
「未希ちゃん、それは励ましの言葉カナ?」
モウロウとした意識の中、わたしはラストスパート、朝までかけてバスケットを空にし尽くした。
「ウフフぅ、シュン様、ごきげんよう。今日も来てくださってうれしいですわぁ」
「は、ハナコ、その姿は一体……」
虚ろな瞳で迎い入れると、さすがの山田も衝撃を受けた様子だった。
シメシメ。これはいい感触だ。
このまま一万メートルはドン引いてくれ。