断罪ざまぁも冴えない王子もお断り!~せっかく公爵令嬢に生まれ変わったので、自分好みのイケメン見つけて幸せ目指すことにしました~
そんなことを考えているうちに、馬車が学園の門をくぐった。
フランク学園はすごく広くて、徒歩だと校舎にたどりつくまで小一時間はかかる。
なのでみんな馬車通学してるんだ。歩いて来る変わり者なんて、散歩好きの人間くらいだし。
って、言ってるそばから誰かが歩いてた。制服着てないから、先生か誰かかな?
「止めて! わたくしここで降りるから」
なんか後ろから走ってきた男子生徒が、その先生を突き飛ばしやがった。
しかも財布かなんかをポケットからすったみたいに見えたんだけど。
「姉上、どうしたのいきなり?」
「いいからあなたは先に行ってて」
無理やり馬車を止め、わたしは追い越したふたりの方へ向かっていった。
先生の方は白髪のおじいちゃんだ。よろけてたけどなんとか転ばずに済んだみたい。
ご老人に狼藉を働くなんて許せぬ所業、このハナコ・モッリ様が成敗いたす!
「ちょっとあなた、ひとにぶつかっておいて謝りもしないなんて」
両手を広げ、走り去ろうとしていた男子の前に立ちふさがった。
「な、なんだよお前」
「それにあの方の持ち物を盗ったでしょう? 隠したものをすぐにお出しなさい。わたくしは寛大なの。今ならまだ許してあげてよ?」
「は? 知らねぇよ。それに誰だよお前、偉そうに」
あらら? わたしを知らないなんて。もしかしたら下級生なのかしら?
マズいわね。ハナコの威光が使えないんじゃ、何気にこっちが形勢不利なんじゃ。
でも今さら後には引けないし。
フランク学園はすごく広くて、徒歩だと校舎にたどりつくまで小一時間はかかる。
なのでみんな馬車通学してるんだ。歩いて来る変わり者なんて、散歩好きの人間くらいだし。
って、言ってるそばから誰かが歩いてた。制服着てないから、先生か誰かかな?
「止めて! わたくしここで降りるから」
なんか後ろから走ってきた男子生徒が、その先生を突き飛ばしやがった。
しかも財布かなんかをポケットからすったみたいに見えたんだけど。
「姉上、どうしたのいきなり?」
「いいからあなたは先に行ってて」
無理やり馬車を止め、わたしは追い越したふたりの方へ向かっていった。
先生の方は白髪のおじいちゃんだ。よろけてたけどなんとか転ばずに済んだみたい。
ご老人に狼藉を働くなんて許せぬ所業、このハナコ・モッリ様が成敗いたす!
「ちょっとあなた、ひとにぶつかっておいて謝りもしないなんて」
両手を広げ、走り去ろうとしていた男子の前に立ちふさがった。
「な、なんだよお前」
「それにあの方の持ち物を盗ったでしょう? 隠したものをすぐにお出しなさい。わたくしは寛大なの。今ならまだ許してあげてよ?」
「は? 知らねぇよ。それに誰だよお前、偉そうに」
あらら? わたしを知らないなんて。もしかしたら下級生なのかしら?
マズいわね。ハナコの威光が使えないんじゃ、何気にこっちが形勢不利なんじゃ。
でも今さら後には引けないし。