断罪ざまぁも冴えない王子もお断り!~せっかく公爵令嬢に生まれ変わったので、自分好みのイケメン見つけて幸せ目指すことにしました~
「おっ、ハナコ。なんかいいもん持ってんな」
「マサト!? ちょっとソレ、わたくしがもらったのよ」
いきなり後ろから手が伸びてきて、膝に乗せてあった焼き菓子を奪われた。
それにびっくりするから突然耳元で声かけてくんなっ。
「だったら生徒会室で一緒に食おうぜ。ちょうど腹減ってたんだ」
腕をつかむな。引っ張るな。ってか、この前の威嚇はどうした? なんで急にフレンドリーになってんだ?
ダンジュウロウ君、黙って見てないでこのパラペコをどうにかしてくれたまえ。って、なぜ君も後ろを付いて来る?
っていうより、生徒会室とかマジ勘弁して!
そんな魔窟に行ったりしたら、あとで怒られるのはこのわたしなんだよっ。
「姉上? どうしてここに?」
「ケンタ、わたくし来たくて来たわけでは……」
「ユイナいねぇの? ま、いいや、適当に茶ぁ入れようぜ」
無理やりにソファに座らされて、急ごしらえでお茶会みたいなのが始まった。
ってか、ユイナってばお茶くみ要員やったんか?
まぁ、あの子、事務仕事とか出来なさそうだもんね。
「ハナコも遠慮しないで好きなの食えよ」
「いや、それは元々ハナコ嬢のものだろう」
「姉上、シナモン苦手だったよね? こっちなら食べられそうだよ?」
ケンタがクッキーを一枚、口に放り込んでくる。
え? あなたそんなキャラだった? そりゃ今までも仲の悪い姉弟じゃなかったけどさ。
というよりこの状況は何? どうしてわたし、攻略対象に囲まれてんの?
「マサト!? ちょっとソレ、わたくしがもらったのよ」
いきなり後ろから手が伸びてきて、膝に乗せてあった焼き菓子を奪われた。
それにびっくりするから突然耳元で声かけてくんなっ。
「だったら生徒会室で一緒に食おうぜ。ちょうど腹減ってたんだ」
腕をつかむな。引っ張るな。ってか、この前の威嚇はどうした? なんで急にフレンドリーになってんだ?
ダンジュウロウ君、黙って見てないでこのパラペコをどうにかしてくれたまえ。って、なぜ君も後ろを付いて来る?
っていうより、生徒会室とかマジ勘弁して!
そんな魔窟に行ったりしたら、あとで怒られるのはこのわたしなんだよっ。
「姉上? どうしてここに?」
「ケンタ、わたくし来たくて来たわけでは……」
「ユイナいねぇの? ま、いいや、適当に茶ぁ入れようぜ」
無理やりにソファに座らされて、急ごしらえでお茶会みたいなのが始まった。
ってか、ユイナってばお茶くみ要員やったんか?
まぁ、あの子、事務仕事とか出来なさそうだもんね。
「ハナコも遠慮しないで好きなの食えよ」
「いや、それは元々ハナコ嬢のものだろう」
「姉上、シナモン苦手だったよね? こっちなら食べられそうだよ?」
ケンタがクッキーを一枚、口に放り込んでくる。
え? あなたそんなキャラだった? そりゃ今までも仲の悪い姉弟じゃなかったけどさ。
というよりこの状況は何? どうしてわたし、攻略対象に囲まれてんの?