好きだなんて、【完】

「うーん…」



家に帰って、自分のクローゼットと睨めっこ。


週末の合コンに行くと決心した私は、あーちゃんに可愛い服を着てくるように言われたんだけど、私の持ち合わせには可愛い服なんてもちろんない。



地味で黒い服ばっかり…



もうこうなったら、おしゃれなお姉ちゃんに借りるしかない。


そう思い立って、お姉ちゃんの部屋へ向かう。



「お姉ちゃんっ…!」



軽くノックをして、勢いよく扉をあけると、



「なっ、凪くん…来てたんだ」


そこにはお姉ちゃんと凪くんの姿


何やら机の上には台本らしきもの。



…それにしても、美しい人同士お似合いだ。



映画のワンシーンみたい。



2人の近い距離に胸が痛む



「じゃ、邪魔してごめんなさい」



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