好きだなんて、【完】
「うわっ、」
扉を開けるといたのは、マグカップ二つをお盆に乗せてそれを持っているしずくの姿
危うくぶつかるところだった。
「ご、ごめん」
目を潤ませながら、慌てて謝るしずく
…俺どんだけ怖がられてんだよ
「なにこれ」
「いや、2人に飲み物でもと思って持ってきたの」
中を見てみると、俺の好きなコーラが溢れそうなほどいっぱい注がれていた。
…こういうところが可愛すぎんだよ
「…そう」
「な、凪くん、なんか、キラキラしてる」
遠慮気味に見上げてくる
本人はそんなつもりないんだろうけど、上目遣い可愛すぎるんだけど?
「は?」
あ、やべぇ。また高圧的な言い方でしずくが縮こまってしまった。
「あ、あの、顔にラメが」
「…ああ、さっき雑誌の撮影してきたから」
ティーン向けの雑誌だったし、目の下にラメをつけて派手な衣装での撮影だった。