好きだなんて、【完】

風向きが変わり始める
















次の日の放課後




私は昨日買えなかった、文房具と、あの雑誌を購入することができてご機嫌だった。



帰り道を歩いていると、



「ねえ、あなたが南雲さん?」



前から歩いて来た、他校の制服を着た女の子5人ほどの集団だった。


…なんかすごく派手な見た目をしている。



そんな人たちがなんで私のこと?


「はい…」


「よかった!私つららさんの大ファンなの!」



真ん中にいた女の子が、つけまつ毛で真っ黒になっている目を輝かせていた。



「は、はい…」



…もしかして、他校にまで私の名前と顔が出回ってるの?


南雲つららの妹だって。



怖すぎるよ



「それでね、サインもらってきてもらえない?」


「すみません、姉の事務所で禁止されてて…」




この間風季が言っていた断り文句をそのまま使用させてもらおう。

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