好きだなんて、【完】
「そうなのね。じゃあ、つららさんの物?とか何か貰ってきて!」
「え、」
それって…お姉ちゃんのプライベートで使ってるものとかを貰ってこいってこと?
「お金なら渡すから」
「それはちょっと…さすがに出来ません。ごめんなさい」
お金何てもらえないし、お姉ちゃんのプライベートの物を取るなんて絶対にしたくない。
深々とお辞儀して謝る
「そこをなんとか!」
…また私押せばいけると思われてるんだ。
こんな初対面の人にも、そう思われるほど弱そうなんだろうな…
「本当にごめんなさい」
「…なんなのよ。大して可愛くもないくせにつららちゃんの妹だからって調子に乗って」
声が低くなったのがわかった。
顔を上げるとみんな悔しそうな表情をしている。
「ごめんなさい」
もう一度頭を下げた。
「なんなよっ、あんたなんか!」