好きだなんて、【完】
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2週間後
「ねえ、やっぱり変じゃないかな?」
「なーに言ってんの!可愛すぎ!ほら、教室入るよ!」
豪快に笑うあーちゃん。
今日は朝早くからあーちゃんの家にお邪魔して、髪の毛は緩く巻いてもらって、メイクだってしてもらった。
普段校則通りに着ている制服も、スカートを短く、シャツは少しあけて今どきっぽく
…なんか、落ち着かない。
意を決して教室に入ると
「…え?だれ!?」
「あんな可愛い子クラスにいた?」
「超可愛いじゃん」
みんなの視線と、こそこそ話す声が痛い。
うー、なんか見られてる…
「もしかして、南雲さん?」
クラスの男の子が話しかけてくる
「そ、そうだよ。おはよう」
「え、超可愛い!」
それを筆頭に気がつけばあっという間に、私はクラスメイトに囲まれた。