好きだなんて、【完】

凪くんがサプライズで登場するのは、1時間目の数学の授業



朝のホームルームが終わって、数学の先生がいつもよりそわそわした様子で入ってくる



…すっごい不自然だけど、みんな何も気付いてない。



「はい、では小テスト!返してから!授業します!」


いや、おかしいよ…



変なところにびっくりマークついちゃってるじゃん。


小テスト返却できたらいよいよ凪くんが来るんだね…



次々と返却されていくテストを、何も知らないみんなは普通に受け取る。



「南雲ー」



「は、はい」



不自然な先生から受け取ったテストの点数は5点…



百点満点だよ?



「この調子じゃ、来週のテストは破滅するんじゃないか?」



「うう」




こういう時だけやたら流暢に話すなぁ



確かにこの点数はやばいかもしれない。
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