この想いあなたに届け
彼はアンカーだった。

みんな走る気がなく、適当に走っていたのに、彼だけは違うかった。

もう、誰も走っていなかったグラウンドを彼はアンカーとして、しっかり走りきった。

私はそんな彼の姿に釘付けになった。

その時、胸がドクッと音をたてた。

それから私は彼の事が好きになった。

でも、私は彼に近づくことができなかった。

私が引っ込み思案で恥ずかしがり屋で、人見知りだったから。

他の人から比べると、幼稚園から同じってこともあって、近いように見えるかもしれない。

でも、私はその距離から近づけなかった。
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