御曹司は高嶺の花に愛を刻む
「なぁ。橋本」

岩崎君だ。
あんまり静かで、いた事忘れてたわ。

「なぁに?」

「副社長とどういう関係だ?」

副社長?誰の事?

「どちらの副社長さま?」

「今日の昼、会っただろ。」

陽平?

「はい?」

「お前、知らなかったのか?」

そう言って、社のホームページの役員の顔写真ののってる画面を見せられた。

そこには

"神楽コーポレーション
副社長  神楽 陽平"

名前がのっていて、私のよく知る陽平がいた。

「し、知ってた!知ってた!こちら様ね!
それがどうしたの?」

咄嗟に嘘をついてしまう。

神楽、、副社長、、
隠されてた?
なんで?

「お前、遊ばれてんじゃねーの?」

はぁ!?
陽平がそんな事する訳ない。
あの日の陽平しか知らないけど、不思議とそう思って疑わなかった。
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