御曹司は高嶺の花に愛を刻む
そして、土曜日。

「ママー!!きたよー!あ!彰さんも!こんにちは!こないだはありがとうございました!」

「ははは!楽しかったか?」

「そりゃもう!!」

「菜由ー!!きてくれてありがとね。なんか朝からテンション高くない?」

「あ!!わかる!?ふふふ」

「こりゃ、デートだな」
彰さんが言った。

「あたり!!好きな人できた!!片思いだけど!!今日、遊んでくる!!」


「なんだなんだ!?どこの馬の骨だかもわからんやつに!俺の娘はやらんぞ!?」

「あのね、それ結婚の報告にしにきた時に言う頑固オヤジのセリフでしょ?ね!ママ」

「ふふふふ!彰さん」

「菜由ちゃん。俺、本物の菜由ちゃんのパパになってもいいかな?」

ッッッッっ!!

「ママ!!本当に!?」

「菜由。いい?」


「あったり前じゃん!!嬉しい!!
嬉しすぎる!!
そうなったらいいな!!って
思ってたの!!」

そう言って、ママに抱きついた。
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