御曹司は高嶺の花に愛を刻む
陽平の車は、さすがと言うべきか。

すんごい車だった。

こんな車のって、副社長って事を隠そうとしてんの!?

申し訳ないけど、そうだったらバカだと思う。
バレバレじゃないか?

だから、やっぱり、わざわざ隠してる訳ではないような気もするけど、、、

なんか、だんだん面白くなってきた私は、あえて何も触れない事にした。

私も、陽平が副社長だと知っても、やっぱり何も変わらなかった。


陽平は、陽平だ。

会ってみて、ますますそう思った。


陽平は、こうして見ると本当に優しい。

私の変な日本語にも、笑ってるし。

結局、お揃いのカチューシャも付けてサングラスも付けてくれた。

副社長がこんな事してて、面白い。

そして、陽平は途中の車からずっと私の手を握ってる。

迷子にでもなると思ってるんだろうか。
大きくて、頼りがいのある、カッコいい手。
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