御曹司は高嶺の花に愛を刻む
会場に入ると、それはそれは夢の様な景色が広がっていた。

皆、それぞれにYUI FUJISAKIのドレスやスーツを見事に着こなしていた。

すごーい!

みんなオシャレだぁ!!

みんなお互いのドレスが気になるのか、やたらと見られる。

うっ。あんまり、ジロジロ見ないでくだせー。
私、変か?似合ってないのか!?
だ、大丈夫なはずだ。
プロにヘアメイクをしてもらったんだ私は。
自信をもつんや!!

咲季ぃー!寂しいよぉー!!
心の中で、咲季を呼ぶ。

私も、チケットの番号を見てランウェイの横の席に腰を下ろす。
まさかの最前列だった。

足が、出るな。
組むか。

ドレスはロングドレスで、168㎝の私がヒールを履いても、後ろは少し引き摺るデザインになっている。
そして左足が太ももの上の方まで大胆にスリットが入っていた。

だからね。彰さんはコレを見越してか。

ドレスを着た後、腕やデコルテ、背中にパールパウダーをはたかれた。
そして、足にも。
足までいる?と思ったけど、こういう事だったのね。
丸見えだもんね。
ふふふ。
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