御曹司は高嶺の花に愛を刻む

「菜由。菜由を感じたい。俺を安心させてくれないか?」

陽平の瞳が揺れている。

何で気付かなかったんだろう。
陽平も、不安だったんだ。
私に何かあったらって思って。
自分の事でいっぱいになっていた。

そう思ったら、早く陽平と繋がりたくて仕方なくなった。
陽平を安心させたい。
私は、"ここにいるよ"と全身で伝えたい。

「お願い。早く。私も、、陽平を感じたい。」

すると、噛み付くようなキスが降ってきた。
陽平の不安が、伝わる。

私も、"大丈夫だよ"と伝えるように、陽平に必死についていく。

「菜由。俺、、、菜由に何かあったらって思ったら、、、」

陽平の瞳が揺れる。

「陽平。大丈夫。大丈夫だから。陽平が一緒にいてくれるんでしょ?」

陽平が、頷く。
よ、弱ってる!

「私もね、本当はずっと一緒にいたいって思ってた。
変な意地を張ってただけなの。
だから、甘えていい?
陽平と、一緒にいさせて?」

「ああ。もちろんだ。嫌がっても離さねぇ」

陽平が、復活した。
一気に目付きが変わった。
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