御曹司は高嶺の花に愛を刻む
「ふふふ」
「なんだよ。」
「早く。陽平。」
私の事で一喜一憂する陽平が、愛しい。
「午後も休みたいのか?」
私は覚悟を決める。
「陽平が満足するまで。いくらでも」
陽平は、驚いた顔をする。
「はは。お前。俺を煽る天才だよな」
そう言って、野獣のように私の身体に貪りついてきた。
私の存在を確かめるように。
「ハァ、、、」
もう、今が何時なのかわからない。
呼吸も乱れたままだ。
陽平が、繋がったまま私を見下ろす。
そして、事もあろうか動いたまま携帯を操作して耳にあてる。
電話!?
声がッッッ。
私は必死に口を押さえる。
そして一度止まって
「設楽」
そう一言、言うと
携帯を放り投げ、一気にガンと突き上げた。
「はぁんッッッッ!」