御曹司は高嶺の花に愛を刻む
--------

「菜由」

「ん?」

「正月休みの予定は?」

「今年は何もないよ。最終日にパパとママの所に行こうかなっては思ってる」

「そうか。んじゃ、大丈夫だな。それまでは俺といてくれるか?」

「うん!!」

「菜由を連れて行きたい場所があるんだ」

「えー!?どこー!?」

「パスポートあるよな?」

「あるよ!!海外!?」

「ああ。実はもう、予約済みだ」

「どこどこー!?」
菜由は興奮して、ソファーに座る俺の上にズカズカと乗る。

「フロリダ」

「フロリダ!?」

「お前が、好きなところ」

「まさか!?」

「そう。そのまさかだ。行くだろ?」

「行く行く!!やったー!!」

「楽しみだな」

「陽平!!ありがとう!!」
< 147 / 228 >

この作品をシェア

pagetop