御曹司は高嶺の花に愛を刻む
「菜由」

そう言って、私を自分の胸に引き寄せた。

「聞こえる?俺もドキドキしてる」

耳を澄ませば、本当だ。
陽平の鼓動も早い。

「一緒だね!!ほら!!」

私も、陽平を胸に引き寄せた。

「、、、、。なぁ。わざとか?これ」

「え?何が?」

「はぁー。この乳噛み付くぞ?」

「んな!?や、やめてよ!!こんなところで!!」

私は胸の前に腕を交差してガードする。

「ここじゃなかったらいいんだな?」

ニヤっと笑った。

案の定、ホテルのスイートに入るなり、景色を見せてもらう前にベッドへ連れて行かれて、それはそれは胸を執拗に攻められ、しょっぱな抱かれる羽目になった。
< 153 / 228 >

この作品をシェア

pagetop