御曹司は高嶺の花に愛を刻む
「菜由。そろそろだぞ」

すると陽平は、少し離れたお城を指差す。

そこには、お城の壁一面がものすごい量のイルミネーションで覆われて、今か今かと一回目のカウントダウンを待っている。

そして、大勢のカウントダウンの掛け声に合わせてレーザビームのような照明があちこちから照らし出す。

バーン!!
と花火が打ち上がった!!


「すごい!!すごいね陽平!!」

「だな。こりゃすごい」

「きれー!!」

そして、パレードが同時に始まった。

いろんなキャラクターが、カウントダウン用の、煌びやかな衣装に身を包みこみ、会場を更に盛り上げる。

「ヤバーい!!キャー!!かわいいー」

私は必死に、手を振る!!


「陽平!!見た!?今、こっちに手振ってくれたよね!?」

もう大興奮だ。

「ははは!そうか?」

「そうだよ!!絶対そうだった!!あ!!また!!キャー!!」

陽平ははしゃぐ私を、ニコニコと見守ってくれてる。
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