御曹司は高嶺の花に愛を刻む
すると、向こうのほうから馴染みの声が聞こえてきた。
「菜由ちゃーーーん!!」
「まなちゃん!!どうしたのー?まなちゃんも何か用事?」
「え?まなちゃん?まなちゃんて、まなちゃん?」
ママも食いつく。
「そうだよ!友達のまなちゃん!美人でしょ?」
「えー!?めちゃくちゃびじーん!!」
「菜由ちゃん、お友達?」
まなちゃんが、聞く。
「あ!!違うよ!ママの真紀だよ!こっちがパパになった彰さん」
「えー!?本当にー!?若ーい!!かわいいしいっけめーん!!」
「おい」
黙っていた陽平が、急にまなちゃんに向かって声をかけた。
「陽平!!違う違う!!まなちゃん!!友達なの私の!!」
私は慌てて紹介する。