御曹司は高嶺の花に愛を刻む


「陽平。麗の家も凄かったけど、お前んとこもすごいな」

「ああ。だいぶな。お袋が増えたみたいだよな」

「デジャヴだと思ったぞ」

「だから。クックック。また賑やかになるな」

「そだな。陽平。いい顔してる」

「ああ。ありがとな」

純平さんと陽平がそんな話をしていたなんて、私は馬鹿騒ぎをしていて知らない。

そして、お酒も進んで両親ができあがりそうになる前になんとか陽平はサインをもらっていた。

しっかり者だ。

「菜由!今度さ、みんなで女子会しよ!友達紹介するから!菜由も、仲良くなれるよ絶対!」
麗ちゃんが、耳元で誘ってくれた。

「うん!!するする!!麗ちゃんも、からだ大事にしてね?」

麗ちゃんは、なんと妊娠したばかりだった。
おめでたい!!
幸せそうで、こっちまで幸せが伝染する。

ふふふ。

みんないい人達ばかりで、良かった。
幸せになろうね。
陽平。

陽平を見れば、そんな私に気づいたのか、ニコッと優しく微笑んでくれた。
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