御曹司は高嶺の花に愛を刻む

「何?もしかして、もう見つけた?」

「なわけー。ただ、ものすごいイケメンはいた。私の警報が鳴ったもん」

「またぁ?あんた、今日くらいスイッチ切っときなさいよ!勿体無い!開き直って、一晩くらい遊んじゃいなさい!」

すごい事いうよね。この人。

「私、そういう事しないの知ってるでしょ?まったく!切るよ?」

「ごべんて!でも、本当にさ!思い出思い出!今日くらい、いいじゃん!!んじゃ、だのじんでね!ごめんね、途中でかけちゃって」

「大丈夫!それじゃね!」

っふぅー。
戻るか、、。

今日くらい、か、、。

さっきの人まだいんのかな。
ヤダな。
あんまり、話したくないんだけどな。

でもママから貰った大事なハンカチ、あの人から受け取らないまま出てきちゃったしな。

も、戻るか。
テーブルに置いてあるかもしれないし。

ハンカチのためだ。
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