御曹司は高嶺の花に愛を刻む
「菜由ちゃん、お人形さんみたい!!」

まなちゃんが興奮してる。

「本当に!!その髪どうなってんの?」

麗ちゃんも興味津々で、私の周りをぐるぐる回ってる。

「3人並んだらカラフルで目立っちゃうかな?」
私は何気なくまなちゃんに聞く。

「あら、そんな事気にしてたの?大丈夫よ!!こういうお祝いの席では、華やかが一番なんだから!!本当は、私も今日真っ赤なドレスにしようとしてたのよ?」
まなちゃんはニカッと笑った。
あ、陽平みたいだ。

「ええ!?なんでやめちゃったの?」
麗ちゃんも気になったようだ。

「菜由ちゃんより目立つなよって陽平に怒られたのよ!!ったくねぇ!!
菜由ちゃん、あんな男で大丈夫?」
なんて聞いてくる。

「おい。お袋。余計な事を吹き込むな」
すると、ちょうどよく陽平達が迎えに来た。

「麗、おいで。腹は大丈夫か?」
純平さんは、相変わらず麗ちゃんにメロメロしてる。

「愛美。行こうか」
会長も、優しく微笑みまなちゃんに、手を差し伸べる。
こういう姿を見て陽平達は育ったから、優しいのかな?

そして、私たちだけになった。
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