御曹司は高嶺の花に愛を刻む


「陽平。麗はともかく、涼太君の栄麻ちゃんもだけどさ。
お前の菜由ちゃん、あんなべっぴんで心配にならないか?」
塁君が聞く。
お?塁君の相手も、べっぴんか?


「なる。結婚しても。心配だわ。
自覚ねーんだよ。アイツ。
会社では、いまだに
"高嶺の花"って呼ばれてる」

「麗と同じタイプだな」

「麗ちゃんも、無自覚タイプか?」
塁君に聞く。

「ああ。純平と会うまで、俺がなんとか牽制してたくらいだからな。」

「シスコンだもんな」
仁が笑ってる。

「え?俺?シスコンなの?」
塁君は、驚いてる。

「お前も、自覚ねーじゃん!」
仁はもう爆笑だ。

「俺、シスコン?」
何故か俺に聞いてくる。

「いや、知らねーよ」
もう、笑うしかないわ。
< 218 / 228 >

この作品をシェア

pagetop