御曹司は高嶺の花に愛を刻む
「託児所作っちゃうとか、す、凄いね」

「ああ。会社の裏には、少し行けばちょうど公園もあるしな」

「ふふふ。陽平。ありがとう」

「菜由こそ。俺を父親にしてくれて、ありがとう。幸せにする。」

「陽平。一緒にだよ。
一緒に、幸せになろう!もう幸せだけど!!」

ハハッ!と言って、菜由はポーンと俺の上に乗ってきた。

「お、おい!急に動くなよ」

「ふふふ。陽平。消えない愛。できたね」

菜由は、俺の手をお腹に当てた。

「ああ。子供だけじゃないぞ。
俺は、一生かけてお前に愛を刻むからな」


「私も。
一生かけて、陽平だけを愛し抜くからね」


「愛してる。菜由」


何度だって言いたい。
この声が枯れるまで。
枯れたって。
伝えたい。


消えない愛を。
俺の愛をお前に刻むんだ。



"副社長は高嶺の花に愛を刻む"
-END-
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