御曹司は高嶺の花に愛を刻む
2
〜陽平side〜
俺は、神楽 陽平(かぐらようへい)29歳。
代々続く大手ゼネコン神楽コーポレーションの副社長をしている。
今年、副社長だった兄の神楽 純平(かぐらじゅんぺい)が社長に就任して、俺は専務から副社長になった。
そして社長だった親父は、会長の席に座っている。
デスクの電話がなる。
「はい」
「俺の部屋に来い」
「はい」
兄貴だ。
ったくなんだよ。
17時か。
今から、新しい案件か?
コンコンコン
「入れ」
「失礼します」
社長室に入る。
あれ?兄貴だけ?
「涼太君は?」
「さっき帰った。用事があるんだと」
涼太くんこと、冨樫涼太(とがしりょうた)は兄貴の2つ上の33歳。兄貴の秘書で、俺たちの従兄弟だ。
代々続く大手ゼネコン神楽コーポレーションの副社長をしている。
今年、副社長だった兄の神楽 純平(かぐらじゅんぺい)が社長に就任して、俺は専務から副社長になった。
そして社長だった親父は、会長の席に座っている。
デスクの電話がなる。
「はい」
「俺の部屋に来い」
「はい」
兄貴だ。
ったくなんだよ。
17時か。
今から、新しい案件か?
コンコンコン
「入れ」
「失礼します」
社長室に入る。
あれ?兄貴だけ?
「涼太君は?」
「さっき帰った。用事があるんだと」
涼太くんこと、冨樫涼太(とがしりょうた)は兄貴の2つ上の33歳。兄貴の秘書で、俺たちの従兄弟だ。