御曹司は高嶺の花に愛を刻む
すると兄貴が立ち上がって、仮眠室から一着のスーツを持ってきて、俺に渡した。

そして、自分は帰る支度を始めた。

「何これ。クリーニングだせとか?」

「ちげーよ。お前、それ着て結のパーティー行け」

「え?なんで俺?」

結とは、兄貴の奥さんの麗ちゃんの姉で、有名なYUI FUJISAKIのデザイナーだ。

「いや、今日本当は、麗と行くはずだったんだが、麗が熱を出した。お前行ってこい」

「麗ちゃん大丈夫?そういう事なら仕方ないか。わかったよ。」

「ああ。悪いな。お前も俺も採寸一緒だからスーツはそれ着て行けば大丈夫だから。」

そう言って、チケットを渡される。

「18時から!?
時間ねーじゃん!!もっと早く言えよ!」

「さっきまでWEB会議だったろ」

ああ。確かにな。

「んじゃ、俺時間ねーしいくわ。お疲れ様」

「ああ。頼むな。」
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