御曹司は高嶺の花に愛を刻む
「もう、、、無理、、
また、、、、きちゃ、、ッッ!」

波がまた打ち寄せる。

こんなの私じゃない。
お酒のせいだ。
ドレスのせいだ。
誕生日のせいだ。

必死に言い訳をする。

「菜由。凄いな。こんなになってる」

そう言って、ふやけた手を見せてくる。
イタズラっ子みたいに。

「見せなくて、いいっ」

ギロっと睨む。

「俺のも。触って」

いつの間に、下も脱いだのか、陽平は、私の睨みなんて全く気にする事なく、私の手を反り立つそこに、誘導した。

悔しくて、ジッと見上げてキュっと握る。

「クッ、、おい。」

「ふふふっ陽平もすごい」

「ああ。お前のせいだ」

そして優しいキスを降らせる。

陽平は、私に跨り、新品の箱をピリっと開けて、中からひとつ取り出し手早くつけた。

陽平が、ここに来る途中で慌ててタクシーを止めたと思えば、コレを買ってたのか。

意外と真面目だ。
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