御曹司は高嶺の花に愛を刻む
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「んー、、、、、」

さっきからアラーム?
スヌーズ?
私のじゃない携帯の音。


ハッ!

「ちょっと!!電話なってない!?起きて!!」

裸で眠る陽平を容赦なく揺さぶる。

「んー」

「んーじゃなくて!!さっきから何回も鳴ってるってば!!」

バサッと陽平が飛び起きた。

「やべぇ!!携帯は!?」

「あっち!!」

そして、私が指を差した方に駆け寄り、素っ裸でお尻丸出しの陽平はソファーにある電話に飛びついた。

ははは!めっちゃ焦ってて面白い。

すると、今度は私の携帯が鳴る。

"成瀬病院"

ママの病院!?

「も、もしもし!!はい。す、すぐに行きます!!」

そして電話を切った。

「シャ、シャワー浴びなきゃ!!」

すると、陽平も電話が終わったらしく、

「時間がない。先に浴びていいか?」

「私も急ぐ!!」

「んじゃもう、一緒でいいな?」

そう言って、私を抱き抱えると、シャワールームへ大急ぎで向かった。
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