御曹司は高嶺の花に愛を刻む
そして、大急ぎで着替える。

「悪いな。送っていけなくて」

「大丈夫!!気をつけてね!!」

「ああ。菜由も気をつけて。それじゃ、またな」

「うん!!ありがと!それじゃ、また!!」

そう言って、それぞれ別なタクシーに乗って大急ぎで別れた。

タクシーに乗ってしばらくして気づいた。

ん?またな?

あんた私に連絡先聞くの忘れてんじゃん!!

タクシーで、叫びそうになる口をなんとか手で押さえて、笑いをこらえた。

お、面白すぎる。
バカだ。
あれ、絶対気付いてない。
私もだけど。

どーすんのよ。
もう、会えないじゃん。
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