御曹司は高嶺の花に愛を刻む
ピンポーン

ん?誰だ?

モニターを見る。

塁君!?仁もいる!!涼太君も!?

コイツら。絶対、兄貴だ。
間違いない。
早すぎんだろ。

塁君こと、藤崎塁(ふじさきるい)君は、藤崎建設の副社長をしている。
兄貴の奥さんの麗ちゃんの兄だ。
そして、昨日のデザイナーの結ちゃんの兄でもある。

仁こと、冨樫仁(とがしじん)は、俺の従兄弟。
兄貴の秘書をしてる涼太君の弟で、ホテルのバーのマスターをしている。

兄貴と、塁君と、仁は同い年で俺の2個上だ。
涼太君は、さらに2個上。

俺が、前の彼女と別れて、ここに引っ越してからやたらと遊びに来る様になった。

コイツら、揃いも揃って暇人なのか!?


渋々何も言わずに、エントランスのロックを解除する。

程なくして、玄関のチャイムが鳴る。
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