御曹司は高嶺の花に愛を刻む
「何の仕事してる子?」
仁が聞く。

「、、、知らん」

「なんも知らねーのかよ。お前は猿か」
涼太君が笑う。
涼太君には、言われたくなかった。
この猿め。

「いやっ、腰に、、」

やっぱり言うのやめた。
俺だけが見れる、俺だけが知ってる特権にしたい。
なんとなく。

「イヤッコシニ?何だそれ」
塁君が頭を捻らせる。
こう見えて、真面目だからな。


「何でもない」

ピンポーン。

玄関?

兄貴だ。


「兄貴まで来たのかよ。麗ちゃんは?」


「麗は、熱下がって寝てる」

さては麗ちゃんにかまってもらえないから、寂しかったんだな?
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