御曹司は高嶺の花に愛を刻む

〜陽平side〜

はぁー。

ヤバいな。

お袋、ああなると言う事聞かないんだよな。

本当に、暴走しないでくれよ?

いくら俺が、前の彼女と別れてから、全然女に興味を持たなくなって、なんなら避けてたくらいだからと言って、口出ししてくんなよな。

言うて、別れてからそんなにたってもないし。

先日、お袋から大興奮で電話が来た。


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「陽平!!見つけたわよ!!」

「ったく声でけーよ。何が?」

耳がギンギン言ってる。

「あんたの、嫁さん!!」

嫁!?

「はぁー!?」

思いもしない内容に、顎が外れるかと思った。

「めちゃくちゃ美人で、しかもめちゃくちゃいい子よ!!あの子、逃したら絶対許さないわよ!」

「いやいや。俺、しねらねーし。」

「私、あの子じゃなきゃヤダ!」

ヤダって。

「、、、、、。」

呆れて何も言えねぇ。
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