御曹司は高嶺の花に愛を刻む
今日は、兄貴が麗ちゃんを連れて実家に遊びに行くと言って、何故か俺も強制的に連れ出された。


なんで俺も?

「その後、会えたか?」

またかよ。

「陽平くん、彼女できたの?」
麗ちゃんも聞いてきた。

「いや」

「探さないのか?」

「え?行方不明なの?」
麗ちゃんは、意味不明な事を言ってる。

「いや。まぁ、そのうちでいいかなって」

「クククク。お前もなかなか頑固だな」

何を言ってんだ?

「頑固?俺が?」

「ああ。まだまだお子ちゃまだな。」

っふん。
気持ちわりーな。

「まぁ、時期にわかるだろ」

何を偉そうに。

「なぁ。ワゴンとかにしないのか?子作りしてんだろ?」

俺は、話を変えた。

「やだー!陽平くん!」
麗ちゃんが、照れてる。

「見た目が、いまいち好きじゃない」

確かに。

「わかるわ」

「だろ?てか、そう思ってんなら聞くなよ」

「ははは。だな」

俺も結婚して、子供出来たら、車買い替えようとか思うのかな。

そして、菜由が出てきた。


ったく。
まただよ。
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