御曹司は高嶺の花に愛を刻む
「お袋!!」

俺は、急いで外に飛び出すと、お袋がまさに田中の車に乗るところだった。

田中とは、うちの執事だ。

「田中も待ってくれ!!」

「おやおや、坊ちゃん。いかがいたしましたか?」
田中がゆっくりと、話をする。

「お、お袋!!その、ハンカチ。
だれ、、の?」

「え?ちょっと!急いでんだから後でいいでしょ?」

「いいから!誰の!」

「私の友達のよ!転んでケガした時に借りたの!」

「友達って?」

「何あんた!いつからそんな束縛男みたいな事言うようになったのよ!」

この際、束縛男と言われた事は全く理解出来ないが流す。

「菜由のか!?」

「そうよ!だったら何?あれ?私、名前教えてないわよね!?菜由ちゃんと知り合いなの!?」

「知り合いっていうか、、」

連絡先は知らないけど、抱き潰した仲です。
とは、さすがに言えない。
< 74 / 228 >

この作品をシェア

pagetop