御曹司は高嶺の花に愛を刻む
「はーん。そういう事、、」
お袋がニヤニヤする。

そして、ガラッと表情を変えて、頭を引っ叩かれた。

「あんた、いい歳こいて何やってんのよ!!」

「いって!!俺の事、話したか?
何か言ってなかったか?」

叩かれた事より、そっちが気になる俺はいい歳こいて、質問攻めする。

「話してないわよ。あんたが余計な事すんなって言ったんじゃない」

ギッと迫力満点の睨みをきかせる。

「菜由だって、知らなかったからだよ!早く言えよ!」

俺も、引き下がらない。
何を必死になってんだか。

「言おうとしたけど、陽平が電話切ったんでしょ!?ったく。何やってんのよ!
そんなに必死になるくらいなら、腰振る前に、さっさと菜由ちゃん捕まえなさいよ!」

「んな!?」

まさか、親にそんな事言われるなんて。
絶句だ。

「陽平がその気なら、、、」

間でも、取り持ってくれんのか?

「その気なら?」

期待を胸に、問う。
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