御曹司は高嶺の花に愛を刻む
それを聞いて、俺は誇らしくなった。

俺の見る目は確かだっただろ。
と。


菜由の行動を聞いて、嬉しくなった。

別に、自分の事を褒められた訳でも何でもないのに。
菜由なら、そうするだろうなと簡単に想像できて。

お袋と友達になって、2人でギャーギャー騒いでるのを想像して、笑ってしまう。

菜由ならお袋についていけそうだよな。

あの2人が並んでたら、目立ちそうだな。
と。

菜由は、お袋が俺の母親だという事を知らない。
知ったら、どう思う?

逃げるだろうか。

さんざん抱いて、見送りもせず、連絡先も交換せずに帰った俺を。

菜由は、どう思っただろう。
今、何を思ってるのだろう。




会いたい。



ますます、思った。


俺が見つけた、菜由に。
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