御曹司は高嶺の花に愛を刻む
「菜由!」

この声は、、、、陽平!?


慌てて振り向く。

やっぱり陽平だ!!

陽平は急いで走ってきたのか、額に汗をかいていた。

「陽平ー!!どうしたの!?汗すごいよ!?」

私も何を思ったのか、テンションが一気に上がって、勢いよく飛びついてしまった。

大きいぬいぐるみを抱っこするみたいな感じで。

そして陽平の汗を素手でサラッと拭いてあげた。


岩崎君は、目を見開いて動かない。

???

「そちらは?」

陽平も特に、飛びついてきた私にも、汗を適当に拭かれたことを気にする事なく、ちょっと厳しい口調で岩崎君を見る。

手はしっかりと私の腰に回っていたけど。


「んえ!?ああ、同僚の岩崎君。今から後輩も来て3人で蕎麦食べるの!!」

ヤバ!!みんなの前で何やってんの!!
慌てて離れた。
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