御曹司は高嶺の花に愛を刻む
「岩崎です」
そう言って岩崎君はペコっとした。
「同僚? 蕎麦? 3人で、、」
陽平は繰り返す。
「そ!陽平もお昼?」
「いや、俺は今から出なきゃならない」
「そうなんだ!おつかれさま!」
すると、遠くから佳菜子ちゃんが走ってきたのが見えた。
「佳菜子ちゃーん!こっちー!」
佳菜子ちゃんに手を振る。
佳菜子ちゃんは、陽平を見て目をまん丸にした。
「え?は?」
とか言ってる。
すると陽平の横から、執事みたいなひとが
咳払いをして
「そろそろ、、、」
と陽平に声をかけた。
「ああ。お前、携帯貸せ」
そう言って、手に持っていた携帯をぶんどられて、アドレスが登録された。
そして、陽平もみんなの前だというのに、私の腰を引き寄せて耳元で
「会いたかった。連絡する」
そう言って、オデコにキスを落としニヤっと笑うと、最後に頭をポンとして颯爽と立ち去ってしまった。