御曹司は高嶺の花に愛を刻む
「あ、あの。さっきはお見苦しい所を、、」
私は気まずくなって謝ろうとしたら
「し、知り合いだったんですか!?」
興奮気味に佳菜子ちゃんが前のめりで聞いてきた。
「え!?ああ!うん!そんな感じ」
うわー!っと言って何故か顔を赤くする佳菜子ちゃん。
岩崎君は、変わらず何も話さない。
お腹減ってご機嫌ななめか?
「てゆーか2人のツーショットがお似合い過ぎて、言葉も出ませんでしたよ!?
高嶺の花と、、、
雰囲気がこう、、、なんか、もう
夫婦?みたいな!?」
高嶺の花?
「ふ、夫婦!?」
思わず大声を出してしまい、慌てて口を押さえた。
「はい!!先輩を見つめるあの瞳!!まさにそんな感じでした!!」
そう言って、佳菜子ちゃんは、ほっぺに両手を当てて、ホワーンとしちゃっている。
まるで、頭の上にポンポンとお花が咲いているように。