私は甘すぎる溺愛から逃れる方法を知らない
デートの約束
翌日の夜。
「最後の薬、飲み終わりました……!」
「うん、よく頑張ったね」
亮弥さんは子供を褒めるように優しく声をかけてくれる。
「ねぇ、玲乃。明日、会えるかな?」
「え?」
「言っただろ?薬を飲み終えたら、玲乃の欲しいものをあげるって」
「でも、あれは熱に浮かされて言っただけで……!」
「玲乃が頑張ったから俺があげたいんだ。明日の仕事終わり、いつもの公園に集合でいい?仕事が終わったら、連絡するよ」
「あ……!でも、私、電話番号教えてない……」
「あはは、気づいてなかったの?熱があった始めの日、玲乃は非通知にするのを忘れてたんだよ」
「っ!?」
恥ずかし過ぎる……風邪の時、どれだけ警戒心ないの、私。
「もし、玲乃が嫌なら今すぐ玲乃の番号を消すよ」
「消さなくて大丈夫です」
もう、この五日間で亮弥さんが悪い人でないことくらいは分かっている。
「最後の薬、飲み終わりました……!」
「うん、よく頑張ったね」
亮弥さんは子供を褒めるように優しく声をかけてくれる。
「ねぇ、玲乃。明日、会えるかな?」
「え?」
「言っただろ?薬を飲み終えたら、玲乃の欲しいものをあげるって」
「でも、あれは熱に浮かされて言っただけで……!」
「玲乃が頑張ったから俺があげたいんだ。明日の仕事終わり、いつもの公園に集合でいい?仕事が終わったら、連絡するよ」
「あ……!でも、私、電話番号教えてない……」
「あはは、気づいてなかったの?熱があった始めの日、玲乃は非通知にするのを忘れてたんだよ」
「っ!?」
恥ずかし過ぎる……風邪の時、どれだけ警戒心ないの、私。
「もし、玲乃が嫌なら今すぐ玲乃の番号を消すよ」
「消さなくて大丈夫です」
もう、この五日間で亮弥さんが悪い人でないことくらいは分かっている。