私は甘すぎる溺愛から逃れる方法を知らない
「分かるように説明して下さい!」

「じゃあ、彼氏がいるかだけ教えて」

「急にそんなこと答えるわけがないでしょう!?」

「いいから」

頭がズキズキを痛んで、上手く頭が回らない。


「ああ、もう……!いませんけど、それがなんですか……!」


「了解」


その瞬間、男性が私の手から薬を奪った。

「っ!?」

そして男性は薬を口に入れ、カバンから水を取り出し、口に含む。

次の瞬間……



「んっ……!」



気づいたら、キスをされていた。

口の中に流れ込んでくる薬の苦味を感じないまま、よく分からず飲み込んでしまう。

私が薬を飲み込んだ瞬間、男性が私から口を離す。
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