気高き敏腕CEOは薄幸秘書を滾る熱情で愛妻にする
 颯斗は柔らかな目をして咲良の肩を抱き寄せた。
「逆だよ。いつも咲良が側にいてくれたから頑張れたんだ」
「……よかった。少し早くに立てたみたいで」
「少しどころじゃない。まだ分かってないのか?」
 颯斗は不満そうな顔をすると、咲良を抱き上げた。
「えっ、颯斗さん?」
 彼は咲良をキングサイズのベッドに運び、そっと下ろす。
「俺がどれだけ妻を愛しているか、ちゃんと伝えないとな」
 組み敷かれ、情熱的に口づけられる。
 咲良は颯斗の逞しい首に手を回した。
 自分から求め、深く舌を絡め合う。
 瞬く間に体から力が抜けていく。
 何度キスをしてもときめきは色褪せない。
 咲良を見下ろす欲を宿した男らしい眼差しも、組み敷く腕も何もかもが咲良の胸を高鳴らせる。
「颯斗さん、愛してる。ずっとずっとこの先も」
 彼が幸せそうに微笑む。
「今夜は簡単に離してやれないぞ?」
 隼人が熱い唇を寄せて来る。咲良は幸せを感じながら目を閉じた。 



 
 
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