拾われデザイナーと魅惑のランジェリー 〜副社長は名ばかり婚約者を溺愛中〜
4 素敵なディナー
翌日から、本格的にSJHとの仕事が始まった。ディレクターさんが次々にデザイン案を工房に送ってくるので、それをパターン化する際にドレスに響かないか、縫製は可能か、予算はいくらかなどを計算し、完成形のデザインに監修していく。
工房内の作業机でデザイン案とにらめっこしていた私は、刺繍職人の意見を聞きたく従業員の元に向かった。
「この刺繍パターンで、これをこっちに縫い付けて刺繍することってできますかね?」
インナーはドレスと違って、ひとつひとつのパーツが細かい。その分、縫製するにもひとつひとつ細かな確認をする必要あるのだ。
「わあ、可愛い」
デザインを見た彼女は一番にそう言う。
「大丈夫、できるわ。それにしても本当に可愛いわね。ブライダルインナーって、色気とは皆無のものだと思っていたから」
そうだよね、と頷く。
「桜倉さんも、あの副社長をこんな下着で誘惑してるんでしょうね」
「え!?」
言われ、途端に顔が火照った。
「わあ、桜倉さん真っ赤」
「初々しいわね」
「ふふふ、ごちそうさま~」
まさか、からかわれてしまうとは。名ばかりの婚約者なのに!
工房内の作業机でデザイン案とにらめっこしていた私は、刺繍職人の意見を聞きたく従業員の元に向かった。
「この刺繍パターンで、これをこっちに縫い付けて刺繍することってできますかね?」
インナーはドレスと違って、ひとつひとつのパーツが細かい。その分、縫製するにもひとつひとつ細かな確認をする必要あるのだ。
「わあ、可愛い」
デザインを見た彼女は一番にそう言う。
「大丈夫、できるわ。それにしても本当に可愛いわね。ブライダルインナーって、色気とは皆無のものだと思っていたから」
そうだよね、と頷く。
「桜倉さんも、あの副社長をこんな下着で誘惑してるんでしょうね」
「え!?」
言われ、途端に顔が火照った。
「わあ、桜倉さん真っ赤」
「初々しいわね」
「ふふふ、ごちそうさま~」
まさか、からかわれてしまうとは。名ばかりの婚約者なのに!