拾われデザイナーと魅惑のランジェリー 〜副社長は名ばかり婚約者を溺愛中〜
崇臣さんはこちらをじっと見る。その瞳から、彼の真剣さが伝わってきた。
私だって、ドレス事業も成功させたい。――それに何より、この人のためになるならば。

「分かりました、モデルやります!」

意気込んで言えば、崇臣さんは満足したように柔らかく目を細める。

「ありがとう、琶月なら引き受けてくれると思ったよ」

崇臣さんはそう言うと、「ああ、言い忘れていたけれど」と付け足す。

「もちろん、ドレスだけじゃなくてランジェリーも披露してもらうから」
「え!? それって――」

コレクションに集まった人全部に、私の下着姿を晒すってこと!?

「無理です!」
「無理じゃないよ。琶月は綺麗だし、可愛いから」

なんだこれ。嬉しいけれど、そうじゃない!

「で、でも!」
「平気。琶月の魅力を引き出してくれる協力者を、もう見つけてあるんだ」
「ええええ~!?」

崇臣さんは絶叫する私を見て、なぜか楽しそうに笑っていた。
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